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理研農産化工株式会社 代表取締役社長 野中修誠さん

 2011年01月25日

理研農産化工株式会社代表取締役社長 野中修誠さん
理研農産化工株式会社
代表取締役社長
野中修誠さん

花を咲かせる土になりたい―、
佐賀愛の新社長が観る“地産外消”。

 『理研』さんは熱い。あと7年で創業100周年だが、守りに転じることなく、常に目標に向かって突き進む攻めの印象を受ける。その姿勢は現場職であろうと、役職であろうと変わらない。今回4度目の訪問でお話を聞いたのは、昨年7月に就任した新社長。メディアで「挑戦する経営論」を掲げ、業界一筋でやって来られた方は、一般消費者についてはどう思っているのか…?朗らかで多弁、そして優しい企業のトップはやはり一番熱かった。



Q・製粉・製油会社を一挙に引き受ける、日本で2社しかない老舗会社の新社長として就任し、課題は盛りだくさんだと思いますが、一般消費者に一番近い、家庭用商品についてはどう思われていますか?
A・『モチモチトーストミックス』、『サクサクトーストミックス』などパンミックス商品がここ2年で大分動いていますね。第一次ホームベーカリーブームが起こったのは25.6年前、シンプルな機械で食パン一斤を焼く形でした。だから、製粉会社も現在のような1キロ袋ではなく、トライアルユース商品の一斤分の量で売っていたんですよ。当時は機械も高価で、餅もできるという専門機でないホームベーカリーが多く、毎朝パン食習慣のご家庭も少なかったため、ブームは長続きしませんでした。今回はブームでいえば第5次世代。機械も安いし、パン食も一般的ですしガッツリはまりましたね。


Q・社長としては、ブームに乗った商品の売り方をどう考えていらっしゃいますか?『さがファン』でもようやくリピーターが出てきたところです。
A・一番ベストなのは、製粉会社と電器メーカーが一緒になって売っていくことなんですよね。私たちはその行動にちょっと乗り遅れてしまって…。ただ、試しに大手電器メーカーに売り込んだことがあったんですよ。そしたら、「おたくのパンミックスが一番美味しい!」と言ってくださったんです。だから、現在大々的には売っていないし、広告も出していませんが、お墨付きの商品ですので、ファンづくり、と思ってリピーターをコツコツ増やしていきたいな、と思っている段階ですね。


Q・さすがに大企業となると、すぐには動けないんでしょうか。それでも将来への広がりは大きいと。
A・というのも、ここ10年で家庭用商品を作るぞ!という姿勢で売り始め、現時点で家庭用油は30%、家庭用小麦粉・ミックス粉は25%と販売比率を拡大中。また、製粉メーカーとして、佐賀産小麦粉をアピールする為、「成分特性」がわかっているからこその一番おいしい食べ方を提案するため、商品に加工してみようと試みたのが、佐賀麦手延べうどんの「ほとめく」です。出来上がってみると評判も良く口コミで徐々にリピーターも増えつつあるのがこの商品です。どの家庭用商品も、今はステップアップの段階だと思っています。


Q・私たち『さがファン』では、理研さんと一般消費者の窓口になりたいと思っているんですが、ネット販売に対する期待、取り組みを教えてください。
A・今のところ、一般消費者とつながりがあるのはネット販売と量販店さん、百貨店さん等になりますね。残念ながら、ネット販売で利益をあげる、というところまでは行っていないのですが、話題づくりや囲い込みいう点では、おおいにこれからネットを活用しようと思っていますので、ぜひお力を貸してくださいよ(笑)。佐賀産小麦を100%使ったうどん『ほとめく』(佐賀弁で「もてなす」という意味)は私が名前をつけたんですよ!よーっし、売るぞ!じゃなくて、のんびり売っていけばいい、という考えです。


Q・なるほど。老舗となると懐が深いですね。いろんなお店やメーカーが、理研さんの油や粉を使っていると思うんですが、単純にPRできないところがありますね。
A・そうなんです。じゃあ、わが社の油と粉がどこで使われているか…というと、多分これを読んでいるあなたも今日、どこかで出会っているはず(笑)!それくらい、わが社の油と粉は流通しています。最近外食をした、あるいはお惣菜やお弁当を購入して食べたなど、その料理に使われていたり、加工食品メーカー(調味料、冷凍食品、揚げ菓子…他)で原材料として使用され「植物油」や「小麦粉」として表示されていたり、近年増えている広域量販店のPB(プライベートブランド)のパッケージで包装されて、みなさまの食卓に運ばれていっているものもあるんですよね。不景気と呼ばれる現在ですが、ここ5年で「安全な製造ライン」を確保するために、お金をかけて設備投資を行っているんですよ。これからも、そして今以上に、安心な理研ブランド商品を全国のお客様の手にとっていただけますように。


Q・現在はそれが一地方企業としての現状で、使命的なものなんですね。地域貢献にも力を入れていらっしゃるとのことですが…。
A・「地域貢献なきところには企業なし」といいますからね。一地方企業ですから、今までは正直、従来の慣習にしばられているところが一部ありました。私はふるさと佐賀が大好きですし、企業を通して恩返しをしたいと思っています。料理教室など小さなものから、文化施設のオフィシャルスポンサー、青少年への支援活動などを行っています。


Q・社長は33年ぶりに、ふるさと佐賀へ戻ってこられたそうですね。昔と比べていかがですか?
A・変わりましたねえ!私は毎朝川沿いをウォーキングしているんですが、鴨やサギなどの野生の鳥は、昔いませんでしたよ。きっと、自然が美しくなっているんだと思います。あとは、学生時代の友人も変わらないし。嬉しいですね~。自営業者や若手の経営者などで集まるサークルにも入ったんですよ。でも、やっぱり商店街の衰退が悲しかったかな。あとは、食べ物の美味しさは東京と比べ物になりません!!ハヤの甘露煮、エツにワラスボ、タイラギやメガジャー…実は、アナグマも七山村で食べられるんですよ!これだけグルメになっても、実は佐賀にきて15キロやせたんです。自然の中、ウォーキングなんて最高ですよ。わが社では『 国産大豆油』などヘルシー系オイルも売っていますが、美味しく食事をして油をとって、楽しく運動する!コレステロールを下げたいメタボリックな中高年の人たちに、ぜひ、伝授したいですね(笑)。


Q・社長は佐賀が大好きなんですね。社長の夢、そして、会社の目標を教えてください。
A・今、佐賀の企業としてできることは、言葉はあてこみですが“地産外消”です。結果として地元に貢献できれば、目に見える貢献でなくてもふるさと佐賀に恩返しできると思っています。また、わが社では実家が農家の社員も多く、佐賀や会社へのロイヤリティーが高いんです。私はそんな社員たちをどんどん育てていけるような、「花を咲かせる土になれ」という恩師からいただいた言葉を心掛けています。そして会社としては、理研ブランドの油、小麦粉、で今以上に食品メーカーとして認知され、羽ばたけたら…素晴らしいですね



社長と社員
社員はもちろん、関わる人すべてとのコミュニケーションを大切にしている野中社長。
「野中社長が来てから、会社がもっと好きになった」という社員も。『さがファン』スタッフも取材後、自筆のお礼状までいただいて恐縮!


看板
佐賀本社と福岡工場にかかげられた存在感抜群の看板。佐賀、福岡市内でも同じ看板が理研の存在をしらしめている。


工場写真
佐賀本社工場では製粉、製油、配合肥料を。福岡の箱崎工場では、毎日家庭用オイルが5万本も作られている。


>> 理研農産化工株式会社の商品はこちらからご購入いただけます。

投稿者 さがファン : 2011年01月25日 11:24

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