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のんのこの郷 池田健太郎さん
2009年04月28日
宗政酒造株式会社
営業部
池田 健太郎さん
作り手から見た、本当の“麦焼酎”の素晴らしさ。
可能性と期待を抱いて、ネットに挑戦。
佐賀はあらゆる分野でトップクラスである。しかし、その具体性を知る人は多くはない。海苔の生産高は全国一、大豆の収穫量は北海道に次ぎ全国第2位。その他タマネギ、ハウスみかん、陶磁器製和飲食出荷額…全国トップを誇る一次産品がズラリ。歴史が生んだお菓子の消費量も九州で一位。そして忘れてはならない“一位”が、“二条大麦”だ。“焼酎―麦焼酎”の原料である。
多くの酒造メーカーが輸入麦に頼る中、国産~佐賀産の二条大麦にこだわり、焼酎づくりを行っている「宗政酒造」。代表作「のんのこ・黒」が「全国酒類鑑評会本格焼酎の部」にて5年連続で優等賞。そして、清酒「宗政大吟醸」が平成20年度「全国新酒鑑評会」で金賞を受賞したばかりの“のんのこの郷”に再々来訪した。
Q・焼酎ブームも大分落ち着き、固定ファンもできてきましたが、最近「自社通販サイト~リカーショップ のんのこ」を新しく作られたらしいですね。
A・全国のお酒がネットで気軽に手に入るって素晴らしいことだと思うんですね。私どもはこの数年「さがファン」を通してネット通販をしていましたが、自社通販サイトを作ろうという動きはずっと水面下であったんです。そして、昨秋からやっと稼動し始めたのが「リカーショップのんのこ」なんです。メルマガも先日、初めて書いたばかりなんですよ。
Q・「さがファン」でも宗政さんのお酒は人気ですよね。
あえて自社で通販サイトを作ろうと思った理由を教えてください。
A・やはり、可能性があるのならばそれをもっと広げたい!という会社の想いからですね。「さがファン」でも「リカーショップのんのこ」でも同額で出品していますが、いろんな場所から“宗政酒造のお酒”にたどりついてほしくて、自社サイトを作りました。実際、「さがファン」では顧客様がついていまして、「佐賀」や「のんのこ」等の単語で検索すると「さがファン」のサイトにたどり着くことが多いんです。しかし、「宗政酒造」や「麦焼酎」等の単語で検索すると、我が社のホームページにたどり着くことが多いんですよ。そこで、自社のホームページに通販サイトのページを作ろういうことになったんです。
Q・なるほど。入口はいっぱいあった方がいいですからね!
実際、約半年、自社サイトを運営されて、反響はいかがですか?
A・まだまだ、ぼちぼちですね。まずは1年見てみないとわからないですね。「さがファン」の方はコンスタントにお客様が商品を購入していただいていますが、自社サイトはメルマガも始めたばかりですし、まだ広く認知されていません。ただ、面白いことに「さがファン」のお客様は九州の方が多く、自社サイト「リカーショップのんのこ」では、西日本以東のお客様が多いんですよ。こういった動向も、これからじっくり研究していきたいです。
Q・ネット通販に関しては、池田さんお1人で担当されているとか。
昔からパソコンなどに詳しかったんですか?
A・それが全く逆なんですよ。私は農業高校を卒業した後、弊社に入社し製造部にいたんです。3年間焼酎・日本酒を作っていまして、現場の人間だったんです。事情で営業部に異動し、スタートである作り手から、お客様に一番近いラストの段階である発信側に廻り、いわば、180度の転身ですよ!今は一日中パソコンの画面とにらめっこしながら、日々勉強ですね。ネットショップのお知らせを更新したり、新商品をアップしたり、注文の処理をしたり、そして、「さがファン」の担当の方とやりとりしたり、お酒のラベルやポップ作りもします。同じ会社にいるのに、まるで別世界(笑)。でも日々発見ばかりで面白いです。
Q・作り手から見た麦焼酎の素晴らしさを“人に伝える”っていう仕事は、また他の広報一筋で来た人間とは、感覚が違うと思いますが…いかがですか?
A・難しいですね!!今まで、自分の感覚と舌だけであらゆるお酒の良さや悪さを判断してきましたから、それを言葉にして“伝える”っていうのはもちろん初めてのことですので、今、本当に試行錯誤の段階です。ただ、弊社の製造部も営業部も若手が多く、チャレンジの場を与えてもらえるので、あれこれ悩まずに新しいことに挑戦できるんです。自社通販サイトを立ち上げる前には、ウェブの学校に半年通わせてもらいましたし、今後の可能性と期待にどう、自分が挑戦していくのか楽しみでもあります。
Q・作り手側から見た“宗政酒造のお酒の素晴らしさ”とは何だと思われますか?
A・一言で言えば「原料」です。佐賀県産の二条大麦にこだわって、お酒づくりを貫いているところですね。九州といえば芋焼酎がブームですが、麦焼酎はスッキリとして癖がなく、焼酎ビギナーにもお薦めです。女性に人気で、さわやかな喉ごしがお客様には好評をいただいています。輸入麦だとコストが比べて安価になるところを、「佐賀の酒は佐賀の原料でつくる」という信念を曲げずにお酒づくりに携わっている姿勢が、みなさまの評価をいただく理由と思っています。
昔からJAさんと契約しているので、二条大麦の安定供給がはかれ、お客様にも「安心・安全の味」をお届けすることができるんですよ。
Q・佐賀が焼酎の原料となる二条大麦の生産高が全国一位という事実は、あまり知られてないですよね。国産の麦で焼酎を作るのは難しいんでしょうか?
A・製造部にいた時は、1年中休みなしでした。焼酎は1年中作れますからね。そして割高の二条大麦を使い、手間もひまもとてもかかっています。だから、その結果が“本当に美味しいもの”になると信じて作ってきました。現在、お酒の製造では麦焼酎が約90%、残りが日本酒、梅酒等づくりなのですが、今後も麦焼酎をどんどん押していきたいですね。
「二条大麦が原料」ということと、審査の厳しい「原産地呼称制度の認定酒」であること、この2つの素晴らしいポイントを、全国のみなさんに広く伝えていきたいと思っています。
Q・もうすぐ有田の陶器市が開催されますが、歴史と伝統のある「有田」という町の一酒造会社として、展開していきたいことはありますか?
A・有田は400年の歴史と伝統のある、素晴らしい町です。私は出身が隣町の伊万里市なので、幼いころから有田の町が全国に、世界に誇れる町だと知っていました。今、情報を発信する立場にいて思うことは、全国に「佐賀の焼酎」の名前が通ったとしても、「有田」という町は絶対に外せないキーワードということです。有田の陶磁器が地元のお酒を支えているのも確かです。
しかし、若い世代には、まだ有田の世界観が敷居高く、有田=陶磁器、有田=焼酎、とすぐに心に響かないのが現実ですね。もちろん、伝統は引き継いでいかなければなりません。でも今の時代は、新しいことにチャレンジする方も大切だと強く思っています。
ネット通販もそのチャレンジ活動の一環です。伝統がんじがらめではなく、今後はいろんな企画を作っていきたいですね。若手陶芸作家とお酒とのコラボレーションなどのイベントとか…私たち若手がどんどん前に出て行かなくては、と思っています。
Q・頼もしい言葉ですね!
今後、「自社サイト~のんのこリカーショップ」と「さがファン」-ネット通販においての展開予定を教えてください。
A・6月の始めに日本酒がしぼりたての状態であがってくるので、ぜひお試しいただきたいですね。昨年、金賞をとった大吟醸にもひけをとらない味に仕上がっています。
また、ネットショップ限定の「陶都 有田」は、在庫限りになっていますので、ここ「有田ポーセリンパーク」の販売分が連休中になくなる可能性もありますので、お早めにご注文いただきたいです。焼酎としてはギリギリの度数である43℃(限度度数は45℃)なので、冷蔵庫に冷やし、ロックで飲んだらガツンときますよ!焼酎と同時に、夏までは新酒(日本酒)を楽しんでいただき、秋はひと夏寝かしたひやおろしの日本酒も出てきます。焼酎も寝かせれば寝かすほど美味しいので、ぜひ、限定モノはお早めにご購入していただきたいですね。
今後は、ネットショップ限定モノをたくさん出していきたいと思っています。
Q・なんだか、お話を聞いてて楽しみになってきました。
最後にメッセージを。
A・お酒って美味しいのはもちろん、友達や家族、仲間、人と一緒に飲むからこそ、楽しくなれる存在なんですよね。だから、お酒って不景気に左右されないんです。「美味しい!」と言うお客さんの笑顔、「楽しい!」というお客さんの笑顔、その笑顔が出る場をつくっていきたいですね。
本当に美味しい佐賀のお酒を、ぜひ楽しく飲んでください!

瓶詰めされる前に、混入物が入っていないか1本1本チェックする。

最終検閲が終わったお酒の便は、ラベル貼り、蓋閉めされていく。

流れ作業で箱に詰められていくお酒の瓶たち。工場は1日約8時間の稼動だ。

市場に出るのを待つ商品の箱たち。常時一ヶ月分ぐらいストックがある。

焼酎工場内には16基のタンクがズラリ。一升瓶にして約60万本が随時造られている過程にある。大きな発酵タンクの中でフツフツと呼吸するもろみ。

原料の二条大麦の袋がいっぱい。一袋400kg。一升瓶にすると、約380本ほどの原料。

焼酎の蒸留機。あたり一面、焼酎の豊かな香りが広がる。「のんのこ・黒」は蒸留後は一切水を加えない手法をとっている。

外に面した貯蔵庫。

日本酒(清酒)工場は、焼酎に比べ規模が小さい。これはもろみを温度調節しているところ。この作業を10日、商品完成に約40日。

隣接するテーマパーク「有田ポーセリンパーク~のんのこの郷」。ゴージャスなツヴィンガー宮殿内では、古伊万里や柿右衛門、鍋島藩窯様式など、400年の歴史に及ぶ有田焼の歴史ある作品を鑑賞することができる。(入場大人500円)

宮殿奥には美しいバロック庭園が。晴れた日には散策の後、記念撮影と気どってみたい。

ポーセリンパーク内には、おみやげやさんがいっぱい。中でも「宗政酒造」の試飲コーナーは大人気だ。ほかに手作り陶器体験施設や、有田焼アウトレットショップ、有田地ビールが飲めるレストランなど見どころいっぱい。

有田焼が安く手に入るのもうれしい。さがファンでも好評の、有田焼に詰めた焼酎も販売。
>> 有田観光酒造のんのこの郷の商品はこちらからご購入いただけます。
投稿者 さがファン : 2009年04月28日 14:54
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