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東脊振ショッピングセンター協同組合マルシェ 理事事務局長 木村 英喜さん
2008年08月29日

東脊振ショッピングセンター協同組合マルシェ
理事事務局長
木村 英喜さん
モノのやりとりだけじゃない。
“顔が見える”ネット世界の可能性を信じて-。
インタビューも「さがファン」最多4回目。約3年強前の開店当初から、ずっと右肩上がりの「肉の味好」さん。お話を聞くたびに、“お客様との信頼関係の大切さ”、“継続こそが力なり”という徹底した信念が伺える“事務長”こと木村さん。佐賀・吉野ヶ里町の台所、「ショッピングセンター マルシェ」から佐賀県全域、そして全国へ-お肉を通じて様々な情報を日々発信。その地道な発信…コールが、大きな返信…レスポンスとなってきている。常々、お客様の要望に応え、厚い信頼を得るための誠実な姿勢に頭が下がる“さがファンの重鎮”。今回はどんなお話が聞けるのだろうか?期待を胸に事務長と再会した。
Q・4回目ですね!今は夏本番、お肉の売れ行きはいかがですか?
A・時節柄でしょうか…今までは夏はお肉が一番売れるシーズンだったんですけど、今年は厳しいですよ。消費者の皆さんが、いろいろなニュースにより、これまで以上に“食”に対し敏感になっていて、ナマモノであるお肉を用心している傾向にあります。その代わり、バーベキューなど大量買いするお客様の姿を今夏はよく見ましたね。
Q・前回お話をお伺いした際は「牛肉ブランド偽装問題」が問題になった時でした。“お客様との信頼関係”を何よりも大切にされている中、“信頼感”を実感する時は…?
A・リピーターの方が定着して、シーズンごとに「前回と同じものを同じ場所に送って」と頼まれる時ですかね。まるでお肉の質について疑問を持たれないんです。安心されて何回も頼まれていらっしゃるんだろうな、と信頼感を感じます。また、対個人だけではなく、居酒屋さんなどお店に卸すこともしていたのですが、今年に入ってネットで検索されたかなにかで、福岡のある企業さんから大型のご注文をいただきまして。お肉を送る際は、生産者の名前や写真、牛の出生データなどが記されている「牛肉証明書」を同封するんですが、そちらも安心の元となったのか、その後同企業さんから再びご注文をいただき、別の企業さんにもご紹介していただいたんですよ。
Q・「さがファン」開店当初から1日も休まず!続けられている「黒毛和牛怪人のブログ」
が、大きな反響を呼んでいます。まさに信念とされる“継続は力なり”ですね。
A・成果は一朝一夕にして成りません。地方である佐賀のネットショッピングモールがどのように全国に展開していくか…と考えた時、まずは「肉の味好」よりも「さがファン」自体を引き上げることが先だと思いました。「さがファン」のトップページに毎日更新のブログを載せることによって、その積み重ねの姿勢がお客様に届くかなと思い、ここまでやってきました。また、ブログという特性を活かすため、「さがファン」事務局の方と相談し、費用がかからず検索に引っかかる方法、言葉選びなどを学び、どの言葉でお客様がお店のサイトに入ってくるかも研究しました。おかげさまで、以前は「佐賀 牛」などの言葉で入ってくる方が多かったのが、今では「肉の味好」と固有名詞で入ってこられるようになったんです。お客様の注目度、認知度がじわじわ上がってきてることを感じますね。
Q・ブログ以外にもメルマガ配信や、お客様との個人的なメールのやりとりをされているそうですが、ネットを活用することでいろいろ模索はあったのでしょうか?
A・ネットビジネスはいろいろありますが、洋服等は売上がすごいですよね。目的に合ったものをボタン1つで買えるから、販売員を通す手間が要らないわけです。だけど、私共が求めるのは、「安心・信頼」です。なので、あえて顔が見える商売をしたい、とお客様とのコミュニケーションを何よりも大事にしていきたいと、そこに手間をかけているんです。
お客様へのメール一斉配信だけじゃなく、一人ひとりコミュニケーションをとることで、遠くにいる方ともお店で直接やりとりしているというような感覚を大切にしています。
Q・「さがファン」だけにとらわれず、その姿勢はコミュニティサイト「さがファンブログ」にも随分反映されていますよね。どのようにご自身、周りが変化しましたか?
A・地域に限定したコミュニティサイト「さがファンブログ」にも参加させていただくことで、今までネット上での付き合いだった人と、実際にお会いして付き合えるようになりました。オフ会などにも積極的に参加することによって、実際、同じく商売を頑張っている方、自分自身の趣味である焼き物、お酒に携わっている方にお会いし、人脈が一気に広がりましたね。おかげさまで、商売の方にも反映して、今まで県外注文がほとんどだったのに、県内注文が増加の傾向にあります。実際、来店される方も増えているんですよ。
Q・ブログではご趣味の焼き物、お酒、郷土への愛情も溢れた文章を拝読しています。それが一方通行ではなく、輪が広がっていっているということでしょうか?
A・面白いことに、どこからか情報が入ってくるんですよね。情報を発信すれば、情報が返って来る。それが「さがファンブログ」の面白さというか可能性だと思います。つながりがつながりを呼び、輪になっていく、ネットの力のすごさを感じています。
Q・ネットはまさに使いよう…ですが、あらためてネットビジネスを3年強続けてみられて、どう感じていらっしゃいますか?
A・全国的に「肉の店」だと、ライバルがものすごく多いんですが、「佐賀産和牛の店」になると、随分限られてくるんです。その中でも、お客様が「肉の味好」を“自分だけのお気に入りのお店”にしていただきたい、と日々奮闘していますね。「さがファン」事務局が開催する講習会に参加すると、いろんなショップの方がいらっしゃいます。個々スピードや思い入れは違いますが、私共はネットという環境を存分に活用しようと、焦らずに一歩一歩、歩んでいます。今までになかった世界を切り開け、実際に売上も上がっていますし、この世界に携われてよかった、と今では心から思っています。
Q・「さがファン」というショッピングモール、「さがファンブログ」というコミュニティサイト…両方携わり、違いや可能性などはどう思われますか?
A・「さがファン」では、着地点が「商品に対する情報発信」「お肉に対する安心・信頼」=“お肉を売る”ですが、肉だけの内容だとつまらないので、日々模索しながら書いています。「さがファンブログ」は、県内のコミュニティですので、割と自由に商売っ気のないコメントも書けるんですね。でも“県内”というくくりから外れれば、全国のお客さんも引っかかるのかな?とも考えています。つまり、お肉のブログ?コミュニケーションのブログ?というところに最終的にぶつかるんですが、ブログに関しては思いもしないところに伸びていくので、その可能性をどう活用するか、が今後の課題です。「さがファン」では構造上、実際にお肉を買った方のコメントが届きませんが、「さがファンブログ」ではダイレクトに届き、口コミで広がっていくんです。もはや、ネットはモノのやりとりの場所ではないですよ。だから、これからは“一さがファンの店”としての兼ね合いも考えますね。
Q・ブログを拝読していると、お肉はもちろん、佐賀、郷土愛が伝わってきます。その中でネットというツールは重要なポジションを占めていると思いますが、今後どのような佐賀の良さをPRされていきたいと思われますか?
A・佐賀は農産物、海産物、伝統工芸品、歴史、温泉、人情、そしてお肉、とお宝ザックザクの土地です。特に私はライフワーク的に古唐津を趣味としているんですが、焼き物なんて日本、いや世界の宝ですよね。佐賀の宝は日本の宝。それを大事にしながら、じわじわとコツコツとPRしていきたいと思っています。宮崎のようにPRをガンガンすれば、佐賀も全国的に認知されるでしょう。でも、佐賀は“変わらないものを保ちながら、少しづつ変わっていく”という土地性です。急激な変化は望まれませんし、私も望んでいません。その“佐賀流”を守りながら、自分なりにいろんな人に佐賀の素晴らしさを伝えていきたいです。残念なのは、佐賀は良いところだらけなのに悪いところがひとつ。佐賀人自体が佐賀を日本の宝だと気付いてないところ(笑)。私は佐賀を誇りに思いますよ~!
Q・最後に“つながっているみなさん”、“これから出会うみなさん”にメッセージを。
A・お付き合いの最初は“顔を合わせる”ことだと思っています。ネットは便利で、やりとりも楽ですが、本当の人付き合い、コミュニケーションとは、顔を合わせ話をすることだと思っています。だから、私はずっと顔を出し続け、私をわかっていただき、みなさまのお店、お肉に対する安心と信頼をいただくために、ネットででき得る最大限の可能性を追求していくつもりです。ネット上の付き合いが、リアルな付き合いにつながれば、こんなに嬉しいことはないですね。今後もどうぞ、よろしくお願いいたします!
ズラリとならぶお肉。朝10:00開店から、夜9:00閉店まで、お客様のことを考え商品が途切れないようにしている。
売り場は指定農家の写真が並び、肉の顔が見えるように。さがファンの「肉の味好」ネット上でも、指定農家の名前を出している。
実際、お肉をいただいたが口の中ですぐに、トロッととろける柔らかさに感動!!しかも、値段が安価なので、ファンが多いのも納得だ。
売り場から見えるように、加工場が裏手にある。

加工場では肉のカット、パック詰めと大忙し。

鮮やかな手つきで、肉をカットしていく姿に釘づけに。

東脊振の顔、ショッピングセンター『マルシェ』。ここから、美味しい佐賀和牛が全国発信されていくのだ。

これがお肉と一緒に送る「牛肉証明書」。生産者の名前や写真、牛の出生データなどが記され、信頼の元となっている。

以前から開発に挑んでいたハンバーグも、こんな安価でズラリ。肉質は柔らかめで合挽きでもトロリ。煮込みハンバーグに最適!
投稿者 さがファン : 2008年08月29日 10:23
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