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理研農産化工株式会社 鬼木幸秀さん
2007年07月27日

理研農産化工株式会社 福岡工場
常務取締役・社長補佐・業務部長 鬼木幸秀さん
"油は生きていく上で欠かせないもの。" 90周年の今、新たな挑戦がスタート!!
創立90周年。佐賀市内の一角でお米の卸、精米から始まったある会社は、製油・製粉2手を一挙に引き受けるという、全国でも2社しか存在しない、稀有な大会社に発展した。しかも製粉業務では、佐賀産小麦を使った「佐賀麦うどん」を開発し、全国ならぬ世界進出、製油業務では、どこも扱っていない素材を使っての「家庭用ヘルシーオイル」を研究の末、発表。守りに入らず、常に前に進むことをやめない、"発展しつづける老舗"―「理研農産化工株式会社」。今回は、冬の佐賀本社に続いて、製油業務を扱う福岡工場に赴いた。
Q・理研さんは、佐賀本社が製粉、福岡工場が製油とわけられていますよね。それはなぜですか?
A・ご存知の通り、製油工場のみ、製粉工場のみ、という独立したライバル会社は全国にたくさんあります。私共は、その2業務を一手に引き受けることで、油と小麦粉のセット販売等をしたり、ユーザーの要望をくみ取って営業展開をしたり…と相乗効果を得ているんですよ。そういった意味で、製粉・製油業務を同時に行っているんです。だけど、事業を拡大したので、工場を分けたんですね。
Q・なぜ、佐賀にもう一つの工場を作るのではなく、福岡の箱崎ふ頭に作ったのですか?
A・最初…戦後まもなくぐらいでしょうか。佐賀本社の工場でなたねをしぼって油にしていたんですね。当時は佐賀平野の農家もなたね栽培を行っていました。しかし、まもなく政府の農業政策で、佐賀はカリフォルニア米に対抗して、稲作推進に移行したんです。今、現在佐賀が米どころなのは、この農業政策があってからこそなんですよね。だから、なたね農家がいなくなってしまったんです。そこで、なたねや大豆など油の原料はほぼ99%輸入に頼ることになりました。輸入ですから、船で原料が運ばれてきますよね。大体、製油工場は全国でも、港に工場があるところがほとんどです。そこで、私共は昭和56年(1981年)、海に近い、福岡・箱崎ふ頭に最新鋭の製油工場を建てたんですよ。
Q・なるほど~。しっかり、役割が分担されているんですね。しかし、佐賀が本社ですが、福岡工場のスタンスはどんな感じですか?
A・私共は佐賀の会社というより、日本の会社、と思っています。地域密着型で、まず九州から固めていこうという姿勢で業務に取り組んでいます。今年、40年ぶりに関東の駐在所である、東京営業所を再開したんですよ。
Q・さがファンでもおなじみの家庭用オイルですが、販売は最近のことと聞きました。
A・製油工場はほとんどが、業務用を取り扱っています。私共では、現在業務用55%、家庭用30%、あとは加工油脂として、マヨネーズなどの各メーカーさんに提供しています。
家庭用オイルを販売し始めたのは、10年ぐらい前。最初はチェーンス―パーに、"プライベートブランド"で置いてもらっていました。それが好評になり、「理研」の名前で売るようになったんです。その他、業務用で分かりやすく言うと、某とんかつ屋チェーン店で揚げるとんかつの油は私共の油なんですよ! しかも全国数十店舗すべてです。今度、行かれる時はちょっと意識して食べてください(笑)。
Q・私たちの知らないところで、理研さんの油が出回っているんですね~。製油会社はたくさんありますが、ズバリ、"理研さんの油"の魅力って…?
A・まず、海の近くに工場があること。船からダイレクトに原料が入ってきて、そのまま触らず、工場に流れ、製品になります。しぼりたての新鮮な油をすぐに、九州の市場に出すことができるので、お客さんはできたてホヤホヤの油を味わうことができるんです。
Q・家庭用オイルに業務が移行しつつある理由を教えてください。
A・業務用はもちろん続けていきますが、そちらに傾くと、必ず輸入もの(中国産)に負けます。ヘルシー志向の世の中、数年前から健康をうたったオイルが大売れしていますよね。あれを研究してみて、「うちの方がいいものを作れる」と確信したからです。そして、さがファンでも売っている、「とうふの大豆で作った油」「へるしーダブル」「胡麻仁のドレスオイル」「亜麻仁の健康かけ油」と研究班が開発の上、作りあげたんです。特に「とうふ」、「亜麻仁」を原料にしたヘルシー油はほかにはありませんよ。
Q・今年は90周年ですね。どんなキャンペーンが行われたんでしょうか?
A・90周年は「広告元年」としています。あの巨大看板を佐賀市内、福岡市内に出したことから始まり、佐賀城下ひなまつり、博多港祭りどんたくで企業アピールを行い、秋には取引お客様にヨーロッパ旅行をプレゼント…条件つきですが。また福岡工場に創始者の銅像を建てる予定もあります。冬には盛大な祝賀パーティーもあり、盛りだくさんですよ!
Q・しかし、世界的に石油価格の沸騰で油業界も打撃を受けているんじゃないですか?
A・はい。もう既に、業務用油は5割増しという驚くべき数字になっています。家庭用オイルも徐々に値段が上がっていくのは否めません。アメリカでは「人間が食べる油を、車が食いだした!」といって、石油の代わりになたねなど穀物系油を燃料に使う方向性でどんどん動いています。日本もいずれそうなっていくでしょうね。私共も地球レベルで対策を立てなくてはなりません。その中でも、家庭用の新製品オイルの研究は続いています。市場に出るのは来年になりそうですね。
Q・油って深い世界なんですね~…。今後の目標を教えてください。
A・ズバリ、生き残り! これが目標ですよ。夢がないかもしれないけど(笑)。油は人間が生きていく上で欠かせない3大栄養素のひとつ。それ1本で、この危機的情勢の中で勝負していくのですからまさにサバイバルです。でも、新しい挑戦は90周年の今年、もう始まっています。今後は家庭用オイルを3割から5割へ増やしていくつもりです。佐賀本社の方は、佐賀産小麦を使っていかに何ができるか、地産地消をうたって頑張っているようですから、こちらも負けずに協力し合って、理研の名前を広めていこうと思います!!

左から管理栄養士の浦田亜紀さん。研究開発部の南里裕子さん。鬼木幸秀さん。研究開発部・主任の西濱正範さん。みなさんに油について熱く語っていただいた。

できたてホヤホヤの油。透き通った美しい色に、なめたらサラサラで無味無臭!その後、別の油を試してみるとねばっとしてベタベタで油臭い…。説得性抜群の「聞き油」を体験。

青魚と同じ役割を果たす、αリノレン酸が豊富に含まれている「亜麻仁」。原産国カナダでは、日本のゴマのように親しまれているそう。

佐賀本社工場にある巨大看板。もうすっかりおなじみで、福岡都心・天神でもその存在感を知らしめている。
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投稿者 さがファン : 09:50
