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ありたどり 池田憲正さん
2007年01月31日

ありた株式会社
取締役 専務 池田憲正さん
地元から全国へ-日本一おいしい若鶏です!
一度食べて、味の差を試してみてください。
佐賀県と長崎県の県境、西松浦郡の有田町。
“有田”といえば焼き物が有名である。しかし、有名なのはそれだけではない。そう、地元の人で知らない人はいない、「ありたどり」ブランドが生まれた場所なのである。町中では「美容と健康の青い鳥、幸せをお届けします」とキャッチコピーが書かれたトラックが走っているのをよく見かける。トラックの出発場所は、ありた株式会社。“日本一の若鶏”を作っている会社だ。今回はそのおいしさの秘密を伺ってきた。
Q・「ありたどり」が誕生した理由を教えてください。
A・当社は昭和44年(1969年)、現会長が開業しました。食鳥処理場として営業し、若鶏のお肉を作っていました。月日が流れ、交通網の発達により、近所のお肉屋さんに宮崎県や鹿児島県から鶏が卸されてくるようになったんですよ。そこで思ったのは「他県の大量生産の鶏肉ではなく、地元でおいしい鶏が作れるんじゃないか?」。そこで平成4年(1992年)の秋、10戸の生産農家と協力し「ありたどり」づくりが始まったんです。
Q・まず、どこから手をつけていったのですか?
A・餌ですね。飼料の品質をどんどん上げていったんです。まず動物性の魚粉を減らし、とうもろこしや大豆などの畑の栄養、植物性のものを増やしました。さらに、ハーブの1種:ケルプ(北海で取れる特種な昆布)をエキスにして発酵させた飼料を加えました。飼料によって、肉の味や風味、食感は全然変わるんですよ。
Q・では、飼料を変えるたびに試食会などを行うんですか?
A・今の「ありたどり」の味に落ち着いたのは平成12年(2000年)ですね。試食会は当社で関係者10人ほどが集まって行ないます。今では、「ありたどり」の味もしっかり定着していますので、試食会の回数は少なくなっています。しかし、現在でも、18の生産農家が月に1回集まって研究会を行って品質の向上と維持に努めています。飼料メーカーは1社に統一して間違いのない品質管理をおこなっています。
Q・「ありたどり」の味の特徴を教えてください。
A・食べていただいたら、すぐにわかると思うのですが、まず、植物性のえさを食べていますから、肉特有の臭みがありません。そして何よりも柔らかい。さっくり感があってヘルシーでもあります。
昔はもちもちしていて脂が多めだったんですが、改良しあっさり、ヘルシーにしました。
Q・鶏肉は固くてコリコリしているのがおいしい、とかよく言われますよね。
A・地鶏は特に硬く感じますよね。旨味もたくさんあって美味しいと思います。
しかし、最近では「やわらかい」イコール「おいしい」と感じる人が増えているようです。
うちの「炭火焼」を食べて欲しいのですが、若鶏なのですごくやわらかいんです。炭火焼って普通固いですよね。それは親鶏を使っているからなんです。うちの「炭火焼」をぜひ食べていただきたいですね。きっと炭火焼の概念が変わると思いますよ。調味料を極力控えめにして、肉の持つ味を最大減に引き出しています。
Q・2005年度食肉産業展 地鶏・銘柄鶏食味コンテストで優秀賞をとられたそうですね。
A・これは、全国の地鶏や銘柄鶏を集め東京ビックサイトで行われたコンテストです。銘柄を隠し、ホットプレートで焼いた鶏肉を来場者約300人に試食してもらい、人気投票で順位を決ました。最優秀賞は鹿児島県の「さつま地鶏」、優秀賞はうちの「ありたどり」と岡山県の「おかやま地どり」。この3つの中で、地鶏ではなく、若鶏なのはうちだけなんですよ。だから、事実、日本一おいしい若鶏なんです!
Q・それはすごいですね。地鶏と若鶏の違いを教えてください。
A・先にお話したとおり、地鶏の特徴は固い、というところです。また、旨味も多いと感じます。農業JIS規格で地鶏の定義が決められています。それは、飼育面積を広くすること、長期間飼うこと、日本のニワトリであることです。つまり、放し飼いにして良く運動させるんです。そして生まれて80日以降に出荷するので、身がギュッと締まった状態になっているんですね。また、明治時代からの血統付き鶏の50%の血を受け継いでいるという条件も付いています。
若鶏は、50日から55日の若い時期で出荷します。やわらかいジューシーなお肉が出来上がります。この短期間で旨味を作り、味わい深いお肉を作るのは大変な努力が必要です。森の中の鶏舎でのびのびと育つよう、細心の注意が必要です。それを18の生産農家がローテーションで出荷するんです。だから常に気が抜けません。
Q・「ありたどり」は地元では有名ですが、地元以外の人はどこで食べられますか?
A・もちろん、さがファンで注文していただくこともお薦めですが、各スーパーにも置いてもらっていますよ。また、福岡にはチェーンの焼き鳥屋さんや、焼肉屋さんにも卸しています。有田町にお越しの際は、町内の直営店「から揚げドンドン」へぜひ寄ってください。また、平成18年(2006年)12月に佐賀市内に出来た大型ショッピングモール「ゆめTOWN佐賀」の精肉売り場の前にも、「から揚げドンドン」を出店していますので、佐賀市内の方もぜひ、寄ってみてください!
Q・今後が楽しみですね。目標を聞かせてください。
A・やはり「ありたどり」というブランド名をいろんな人に知ってもらうことですね。
それに、いい食品が日本中で生産され、日本の畜産業界が栄えれば…と思っています。価格だけで評価されるのではなく、少々高くてもいいものが評価される時がくればいいなと思っています。そのためには一度「ありたどり」を食べていただきたいです!

熟成加工により、うまみをギュ-ッと閉じ込めた「熟成ムネ肉」。パサパサ感がなく、肉がプリップリ。

即日加工、即日出荷、店頭販売…と新鮮。配送トラックがどんどん出発していく。

地元にある直営店「から揚げドンドン」。行列ができるほどの人気だ。
