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有田観光酒造のんのこの郷:和田 真司さん(宗政酒造(株))

 2006年01月31日

店主:和田さん
有田観光酒造のんのこの郷
宗政酒造(株)
取締役工場長兼企画開発部長
和田 真司さん

日本一の原料が育てた地元伝統の味を、誇りを持って伝え続けていきたい。

 約400年の深い歴史を持つ、焼き物の里・有田。器あるところに料理あり。自然あるところにお酒あり。器と料理・酒が生み出す陶都ならではの、美味しさのハーモニーは全国のファンの目と舌をうならせてきた。
 全国的な焼酎ブームの中、佐賀・有田の焼酎といえば「のんのこ」である。有田黒髪山系の清流を生かし、100%佐賀県産の原料を使って作り上げた本格の逸品。麦焼酎「のんのこ・黒」は昨年秋、福岡国税局で開催された「平成17年酒類鑑評会本格焼酎の部」で優等賞を受賞し、3年連続受賞の快挙を果たした。今回は、その“のんのこの郷”「宗政酒造」さんを訪ねた。

Q・「のんのこ・黒」の3年連続受賞、おめでとうございます。

A・ありがとうございます。杜氏や蔵人たちが日々、頑張って酒造りをしてくれているのはもちろん、「のんのこ」の最大の魅力は原料だと考えています。「のんのこ」は佐賀県産原料100%。仕込み方も、現在主流の白麹仕込みではなく、昔ながらの黒麹(くろこうじ)仕込みにこだわり、竹炭を利用した独自の熟成とろ過の方法で、すっきりとまろやかな味わいに仕上げ、人気をいただいております。

Q・地元産の原料へのこだわりとは、どのようなものですか?

A・佐賀は全国でも有数の農業大国ですが、自然がある場所にお酒文化が育つのは、ある意味当然なことです。現在の焼酎ブームの中で、多くの九州の麦焼酎が外国産の原料が主流の中、「のんのこ」は佐賀県産二条大麦100%。こちらは胸をはって自慢できます。二条大麦の産地では日本一なんですよ。黒髪山系の清流に、地元産・日本一の二条大麦と、美味しい焼酎を造れないわけがありません!

Q・二条大麦の生産が日本一とは知りませんでした!佐賀では米の産地として有名なので、どちらかというと日本酒の方が知名度が高いですよね。

A・佐賀の麦の素晴らしさについては、認知度が低いのが残念なところです。私どもでは「原産地呼称管理制度」も取り入れておりますので、地元のものに誇りを持って、今後も“地焼酎”をアピールしていきたいと思っています。

Q・宗政酒造さんと「のんのこ」の歩みを教えてください。

A・宗政酒造は昭和60年(1985年)、伊万里で創業し、当時は焼酎しか造っておりませんで、それが「のんのこ」の始まりです。それから約20年。平成2年(1990年)に「清酒 宗政」、平成10年(1998年)に地ビール「有田麦酒」がデビューしました。有田へ移ってきたのは、近年の話で平成14年(2002年)。観光の一環として週末では多くのお客様でにぎわうテーマパーク「有田ポーセリンパーク」を管理し、工場の方も見学できるようにいたしました。今年も3月に大々的に蔵開き祭りを開催する予定ですので、ぜひみなさんおいでください。

Q・今後、清酒や地ビールの方の展開はいかがですか?

A・「清酒 宗政」は、西有田産の「山田錦」という米が原料で、水もまた黒髪山系の清流を使って作りあげた純米酒です。元々、焼酎蔵として始まり、現在でも「のんのこ」がメインですが、「清酒 宗政」のファンもおかげさまで増え、今後、どんどん日本酒の製造も増やしていこうと思っています。もちろん、こだわりは“地酒”です。

Q・夏は、ポーセリンパーク内で飲む地ビールも美味しいんでしょうね!最後に「のんのこ」というネーミングの意味を教えていただけませんか?

A・昔、この地方は「肥前の国」と呼ばれていたのをご存知ですか?今の、長崎県・諫早のお殿様が参勤交代で行列を組んで、江戸へ上る際、箱根の山(静岡~神奈川県間)を超えたあたりで一行は長い道中、「やっと江戸への道が見えた」とホッとしたそうです。そんな道中の晩、喜びの歌として踊り子さんに歌われた民謡が“のんのこさいさい”。もともと、肥前の方では、“のんの”という言葉は「かわいい」「きれい」という意味だったらしいですね。それで、感嘆詞の“か~”、今でいえば「かわいか~、きれいか~」でしょうか。「のんのか~」と言っていたらしいですね。のんの“こ”はその“か~”がなまったものか、娘の“こ”をあてはめたものと言われていますよ。

Q・そんな由来があったとは…面白いですね。今後、「さがファン」ではどのような展開を期待していらっしゃいますか?

A・さきほども申し上げましたが、佐賀は二条大麦の産地として日本一という事実が、ほとんど知られていません。佐賀の特産品は素晴らしいのに、外に出て行っていないものが多いのが残念ですね。ですので「さがファン」という全国的に知名度を広げられる通販機能を使って、いかにいいものを多くの人にアピールしていくか、が今後の課題です。麦や、米の生育情報をオンラインでお知らせしたりする情報的要素も載せたいですし、もちろん具体的に商品販売、商品開発にもっともっとつなげていければ…と思っています。地元伝統の素晴らしい味を、誇りを持って伝え続けていきたいですね。


最終検閲
瓶詰めされる前に、混入物が入っていないか1本1本チェックする

瓶詰め1
最終検閲が終わったお酒の便は、ラベル貼り、蓋閉めされていく

瓶詰め2
流れ作業で箱に詰められていくお酒の瓶たち。工場は1日約8時間の稼動だ

商品箱群
市場に出るのを待つ商品の箱たち。常時一ヶ月分ぐらいストックがある

焼酎もろみ
焼酎工場内には16基のタンクがズラリ。一升瓶にして約60万本が随時造られている過程にある。大きな発酵タンクの中でフツフツと呼吸するもろみ

二条大麦
原料の二条大麦の袋がいっぱい。一袋400kg。一升瓶にすると、約380本ほどの原料

焼酎蒸留機
焼酎の蒸留機。あたり一面、焼酎の豊かな香りが広がる。「のんのこ・黒」は蒸留後は一切水を加えない手法をとっている

貯蔵庫
外に面した貯蔵庫

日本酒温度調節
日本酒(清酒)工場は、焼酎に比べ規模が小さい。これはもろみを温度調節しているところ。この作業を10日、商品完成に約40日

有田ポーセリンパーク
隣接するテーマパーク「有田ポーセリンパーク~のんのこの郷」。ゴージャスなツヴィンガー宮殿内では、古伊万里や柿右衛門、鍋島藩窯様式など、400年の歴史に及ぶ有田焼の歴史ある作品を鑑賞することができる(入場大人500円)

ポーセリンパーク正面
宮殿奥には美しいバロック庭園が。晴れた日には散策の後、記念撮影と気どってみたい

試飲コーナー
ポーセリンパーク内には、おみやげやさんがいっぱい。中でも「宗政酒造」の試飲コーナーは大人気だ。ほかに焼きたてパン屋さんや、「佐世保発 のんのこバーガー」のお店など見所はいっぱい

有田陶器酒
有田焼が安く手に入るのもうれしい。さがファンでも好評の、有田焼に詰めた焼酎も販売


≫ 有田観光酒造のんのこの郷の商品はこちらからご購入いただけます。

投稿者 さがファン : 14:15 | コメント (0) | トラックバック