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料理屋 ぜんざい(福岡市)
2005年07月01日
隠れ家でいただく、旬魚に創作料理。
粋な大人の空間で味わう、呼子の烏賊。
福岡都心・天神とは少し離れた場所、清川にある「料理屋 ぜんざい」。
いわゆる“福博地区”の“博”エリアにある店は、さすがに歴史も深い、商人の街。老舗の店舗も多く、雰囲気もビシッと“粋”。一般人には、少し敷居が高いイメージがあり、余裕のある大人が訪れる空間といってもいいかもしれません。
同店に取材で訪れた時も少しドキドキしました。引き戸の扉をガラッと開けると、いけすが目に飛び込んできます。そして、のれんをくぐると、そこは“遊郭”をイメージして作られた店内。上階はお座敷に、白い玉砂利を敷き詰めた庭園…。まさに都会の隠れ家…。
こちらは雰囲気だけが人気ではなく、まず人が訪れる理由のトップは料理の“素材”の良さ。旬の食材を取り入れた独自の創作料理。ここでは、朝、呼子でとれたてのイカの活き作りがいただける店でもあります。
「イカは福岡だって、手に入りますよ。同じ玄海灘なら、芦屋とか。でもうちは絶対、呼子産のイカしか仕入れません」
と語るオーナーの、市山栄作さん。
清川以外にも2店舗の和風創作料理店を経営されていらっしゃる彼の目からはオーラというか、自信と信念にあふれ、そして同時に誠意をたたえるような凄みを感じて、少し驚いてしまいました!
「イカは、すごくデリケートな生き物なんです。海から店に運ばれてくる間とかに、ドライバーの運転が悪くて、イカ同士がぶつかったりする。するとストレスがたまり、彼らは共食いをし始めたりするんですよ」
船酔い、車酔いもするデリケートな生き物…イカ。
イカの“活き作り”なるメニューを始めたのは、呼子の老舗『河太郎』。もう約40年前のことと聞いています。
「呼子のイカをなぜ仕入れるかって…?港から上げられ、車で運ばれるという、ルート手段が優れているということに尽きます。だからこそ、ほかのエリアでとれるイカよりも元気、活きが良く、美味しいんですよ。彼らにはストレスが少ないんですよ」
目の前で、料理人さんにイカをいけすから上げてもらい、活き作りを作ってもらいました。その間約数分。当日、いけすに泳いでいたイカたちは、みんな真っ赤になっていました。市山オーナーは「お~、今日は怒っとうねー。イカはね、怒ると赤くなるとよ」。そんな興奮したイカを網で引き上げる料理人さんも必死。引き上げて数分、真っ赤なイカは、透明の美しい“活き作り”となりました。
「できれば3分以内でお客様に出したい。それを超えると、こんな美しい透明色にならないんです」と料理人さん。いけすから上げ、お客様まで出すまでの数分。取材するこちらも、汗が流れる程の緊迫感が漂っていました。
「これから夏場は、イカが美味しくなる季節ですよ」と市山さん。「イカは確かに、どこでもとれる。でもね、本当に呼子のイカほど元気で美味しいイカはいないんですよ。それは自信を持って言えます」。コリッとした歯ざわり、スゥッと喉を通り抜けていく感覚…。
確かに食してみないとわからない、その呼子産イカの美味しさを、福岡でどうぞ。

美しく透明に光る、イカの活き作り。新鮮な呼子のイカが福岡でも食べられるなんて…幸せ!!

ゆったりとしたカウンター、シックな雰囲気のお座敷…大人のひとときが過ごせる店内

店内にはいけすがしつらえてあり、料理人が直接網ですくってイカをさばきます。夜、いけすはライトアップされて、イカたちが泳ぐ美しい姿も見れますよ

いけすからあげたイカ。色が赤いのは興奮しているからとのこと。包丁を入れる前にまず、墨をはかせます



サッと包丁を入れ、内臓をとりだし、スッスッと身をさばいていきます。素早さが命です


イカの活き作りは時間が勝負。イカをさばく料理人さんの表情は真剣そのもの。横で先輩の目も光ります

陽気で笑顔が素敵な料理人さんたち。カウンターでは、実際彼らが調理をしている姿を見ながら、料理やお酒が楽しめるのでオススメ
<DATA>
料理屋 ぜんざい
住所:福岡市中央区清川1-11-8
電話:092-522-0101
定休日:なし
営業時間:17:30~翌1:00(24:30オーダーストップ)
平均予算:4000円 ※クレジットカード使用可
投稿者 さがファン : 2005年07月01日 06:47
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