« 2005年06月 | メイン | 2005年08月 »
赤坂うまや (東京都港区)
2005年07月27日
みつせ鶏meets東京。赤坂の人気店で九州の味がブレイク中!
東京の一等地、赤坂。お洒落な飲食店がひしめき合う場所にありながら、開店から4年を経ても、なお人気を持続する「赤坂うまや」。聞けば、一週間先まで予約で埋まっているのが常だとか。確かに、アイドリングタイムをねらって電話しても話し中であることが多く、かといって回線は1つしかないわけはないはずで、それだけ予約の電話がひっきりなしということなのかも。
一ツ木通りから赤坂不動尊へ続く赤門をくぐり抜け、左のわき道へヒョイと逸れると、奥にしっとりとした和の佇まいが見えます。大人の隠れ家的存在として知られるこの店は、スーパー歌舞伎で一躍有名になった市川猿之助氏がディレクションした「赤坂うまや」。素朴な木の質感の中にも、洗練されたしつらいで和モダンの世界が広がります。
ここの看板メニューが「みつせ鶏」です。佐賀・三瀬村をふるさとに持ち、ストレスの少ない環境で平飼いされた鶏肉。その特徴は、ほどよい歯ごたえの肉質と風味の豊かさにあります。一般のスーパーで出回っているような若鶏のそれと比べると、「エッ」と驚くおいしさかもしれません。みつせ鶏は、高級鶏肉に近づく優秀さで、しかもバランスの取れた味わい。お値段もリーズナブル。
しかし、鶏肉は新鮮さが命。一般に「足が早い」と言われる食材なので、「東京で鶏の刺身なんて食べられないよな~」と肩をがっくり落としていたのですが、同店では当日の朝ジメしたものが使用されているので、ササミ、モモ肉、砂ずりの刺身を堪能することができます。もちろん、備長炭のやきとりメニューも豊富で、つくね、手羽先、ねぎ間など、その数は22種類。そして、何より嬉しいのは価格帯です。場所と空間においても、ハイレベルな満足感を得られるというのに、みつせ鶏の刺身は840円から注文でき、一人四千円のコースもあるので良心的。なぜならば、「うまや」の発足は九州。東京で九州の印象を聞けば、「人も元気で、食べ物が安くておいしくて、いい所」。その「九州のいい所」が感じられる店なのです。しかも、コテコテの故郷をウリにしていないのも魅力。外見は敷居が高いように思えるのですが、実は中に入ってみると、家に帰ったような温かみに溢れた場所です。

130坪の敷地は、まるで御宿にでも行ったような雰囲気。この優雅な空間を東京のど真ん中で味わえるなんて贅沢

良質で新鮮であるからこそ堪能できる刺身。美しい盛り付けで目も楽しませてくれる

備長炭でふっくら焼き上げ、ジューシーな旨み。みつせ鶏は低脂肪なのも嬉しい

店長の丸山直樹氏。時折混じる九州の言葉が温かく、親しみを感じてほっとさせてくれる


店内には猿之助氏をモチーフにした装いもあり、この店にしかできない雰囲気づくりも魅力

四季折々の旬を感じさせる空間。席数は150席で、母屋つづきの離れにはバーもある
-------------------
赤坂うまや
住所:東京都港区赤坂4丁目2番32号
電話:03-6229-1661
定休日:日曜(月曜が祝日の場合は定休日)
営業時間:昼の部/11:30~14:00(月~金)、
夜の部/17:00~24:00(月~木)、~25:00(金)、~23時(土・祝)
URL:www.jrfs.co.jp/akasakaumaya/index.htm
投稿者 さがファン : 19:42 | コメント (1) | トラックバック
佐賀 雑穀(東京都渋谷区)
2005年07月01日
創業40年。佐賀の元気印の店。
安心安全の食を求めて
東京で暮らしていると、故郷を持つありがたみがよく分かります。大都会が日々めまぐるしく変ろうとも、いつも帰れる場所があると思えると、それだけで癒されることもあるのです。創業40年の「佐賀 雑穀」は、そんな故郷の懐の温かみを感じられるお店。ここでは、佐賀・有明海の珍味に出会えます。
現在、2代目店主となる片渕陽介さん。幼い頃、毎夏、両親の実家である佐賀県鹿島市に帰郷した時の想い出を話してくれます。
「実家が祐徳稲荷神社の近くだったんですが、いつも蒲焼のいい香りがしてましたね。というのも、当時、そこらへんの魚屋さんはどこも、有明海で獲れたムツゴロウやワラスボを串に刺して店先で焼いていたんですよ」
地元では蒲焼がポピュラーな有明海の珍味を、この店では煮つけにしていただけます。こういった佐賀の郷土料理が食べられるということで、転勤で上京し、同郷の先輩や上司に紹介されて足を運ぶ客も多いという。
「『○○さんに言われてきました』とお越しになられますよ」との言葉に、いかに存在価値の高い店かがうかがえます。
また、親子揃って寿司職人でもあるので、新鮮な魚介類のメニューも豊富。女将さんの故郷である長崎特産「からすみ」も手作りの逸品です。一方で、肉じゃがやひじきなどお袋の味も堪能できるの、がこの店の魅力なのです。そして、それに合う日本酒や焼酎も品揃えが豊富なので嬉しい限り。
「実は佐賀県は昔から米どころとして知られる土地柄。だから九州でありながら、昔から焼酎より日本酒づくり方がさかんでした」
店にも「金波」「天山」「能古見」といった、佐賀の地酒が常時置かれてあります。
上京してきてまず思うのが、敷居が低くてもちゃんと美味しい料理を提供してくれる店を探すのが大変だということ。
「口に入れるものだから、安全なものを提供したいというのがうちのポリシーです。だから、塩や砂糖、味噌なども、添加物が入っていないものを使用しています」
東京・渋谷で店を構えて40年。ごひいき店として、先輩から後輩に受け継がれている理由もこんなところにあるのでしょう。

エレベーターからすぐに入口。「自然食のからだにおいしいお店」は、佐賀雑穀のキャッチコピー

店内は落ち着いた和の雰囲気。お座敷も入れると40席ぐらいの広さ

有明海の顔とも言えるムツゴロウの煮付け(840円)。干潟の幸は独特のコクを持ち、左党や食通にはたまらない珍味

初夏からお盆にかけての旬の味覚が「あげまき」。寿司ネタ、酢味噌和え、煮つけと、何にしても美味しい有明海名産の貝
<DATA>
佐賀 雑穀
住所:東京都渋谷区宇田川町31-4しのだビル7F
電話:03-3464-8416
定休日:日曜・祭日
営業時間:17:00~0:30(土曜は~23:30)
投稿者 さがファン : 07:18 | コメント (0) | トラックバック
料理屋 ぜんざい(福岡市)
隠れ家でいただく、旬魚に創作料理。
粋な大人の空間で味わう、呼子の烏賊。
福岡都心・天神とは少し離れた場所、清川にある「料理屋 ぜんざい」。
いわゆる“福博地区”の“博”エリアにある店は、さすがに歴史も深い、商人の街。老舗の店舗も多く、雰囲気もビシッと“粋”。一般人には、少し敷居が高いイメージがあり、余裕のある大人が訪れる空間といってもいいかもしれません。
同店に取材で訪れた時も少しドキドキしました。引き戸の扉をガラッと開けると、いけすが目に飛び込んできます。そして、のれんをくぐると、そこは“遊郭”をイメージして作られた店内。上階はお座敷に、白い玉砂利を敷き詰めた庭園…。まさに都会の隠れ家…。
こちらは雰囲気だけが人気ではなく、まず人が訪れる理由のトップは料理の“素材”の良さ。旬の食材を取り入れた独自の創作料理。ここでは、朝、呼子でとれたてのイカの活き作りがいただける店でもあります。
「イカは福岡だって、手に入りますよ。同じ玄海灘なら、芦屋とか。でもうちは絶対、呼子産のイカしか仕入れません」
と語るオーナーの、市山栄作さん。
清川以外にも2店舗の和風創作料理店を経営されていらっしゃる彼の目からはオーラというか、自信と信念にあふれ、そして同時に誠意をたたえるような凄みを感じて、少し驚いてしまいました!
「イカは、すごくデリケートな生き物なんです。海から店に運ばれてくる間とかに、ドライバーの運転が悪くて、イカ同士がぶつかったりする。するとストレスがたまり、彼らは共食いをし始めたりするんですよ」
船酔い、車酔いもするデリケートな生き物…イカ。
イカの“活き作り”なるメニューを始めたのは、呼子の老舗『河太郎』。もう約40年前のことと聞いています。
「呼子のイカをなぜ仕入れるかって…?港から上げられ、車で運ばれるという、ルート手段が優れているということに尽きます。だからこそ、ほかのエリアでとれるイカよりも元気、活きが良く、美味しいんですよ。彼らにはストレスが少ないんですよ」
目の前で、料理人さんにイカをいけすから上げてもらい、活き作りを作ってもらいました。その間約数分。当日、いけすに泳いでいたイカたちは、みんな真っ赤になっていました。市山オーナーは「お~、今日は怒っとうねー。イカはね、怒ると赤くなるとよ」。そんな興奮したイカを網で引き上げる料理人さんも必死。引き上げて数分、真っ赤なイカは、透明の美しい“活き作り”となりました。
「できれば3分以内でお客様に出したい。それを超えると、こんな美しい透明色にならないんです」と料理人さん。いけすから上げ、お客様まで出すまでの数分。取材するこちらも、汗が流れる程の緊迫感が漂っていました。
「これから夏場は、イカが美味しくなる季節ですよ」と市山さん。「イカは確かに、どこでもとれる。でもね、本当に呼子のイカほど元気で美味しいイカはいないんですよ。それは自信を持って言えます」。コリッとした歯ざわり、スゥッと喉を通り抜けていく感覚…。
確かに食してみないとわからない、その呼子産イカの美味しさを、福岡でどうぞ。

美しく透明に光る、イカの活き作り。新鮮な呼子のイカが福岡でも食べられるなんて…幸せ!!

ゆったりとしたカウンター、シックな雰囲気のお座敷…大人のひとときが過ごせる店内

店内にはいけすがしつらえてあり、料理人が直接網ですくってイカをさばきます。夜、いけすはライトアップされて、イカたちが泳ぐ美しい姿も見れますよ

いけすからあげたイカ。色が赤いのは興奮しているからとのこと。包丁を入れる前にまず、墨をはかせます



サッと包丁を入れ、内臓をとりだし、スッスッと身をさばいていきます。素早さが命です


イカの活き作りは時間が勝負。イカをさばく料理人さんの表情は真剣そのもの。横で先輩の目も光ります

陽気で笑顔が素敵な料理人さんたち。カウンターでは、実際彼らが調理をしている姿を見ながら、料理やお酒が楽しめるのでオススメ
<DATA>
料理屋 ぜんざい
住所:福岡市中央区清川1-11-8
電話:092-522-0101
定休日:なし
営業時間:17:30~翌1:00(24:30オーダーストップ)
平均予算:4000円 ※クレジットカード使用可
