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2005年11月27日
ぐるぐるぐるぐる、ぐるぐるぐるぐる。
「夜に爪を切ったら親の死に目にあえない」
そんな言葉を子供の頃に聞いて、不思議に思った。
その頃は、自分の周りの全ての世界は、母親を通じて触れる世界だった。
だからこそ、母親のいない世界など想像できない。
自分の世界の崩壊と同意義の母親の死は、あまりにも悲劇的で想像の範疇を超える。そんな場面に遭遇することは耐えることが出来ない事象に思えた。「そのシーン」は、別の場所で知らない間に完結して欲しいと思った。リアルは迫力がありすぎて、歓喜も落胆も増幅させてしまう。
なんともネガティブな逃避型の性格である。今では変わったのだろうか・・・。
「東京タワー~オカンとボクと時々、オトン」を読んだ。
著者のリリー・フランキーと私は同世代。(オカンと私の母親も)
よって、自伝的この作品には、思わず「ニンマリ」とするアイテムが盛りだくさん。
「仮面ライダーのカードアルバム」、「駄菓子屋のインチキくじ」、「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」、「モーリスのギター」、「万年最下位のライオンズ」、そして「ジョン・レノンの死」。
で、一番びびっと来たのは、オカンが若松の作家火野葦平由来の借家に住むシーン。
若松といえばマルケンである。若松という字面を見ただけで、あのラーメンを思い出し唾液が先走り汁状態だ。
ほぼ日での糸井さんとリリーの対談で、「長いエッセーみたいなもの」という趣旨の発言があるんだけど、まさに私小説としては完成度は低い気がする。そういった意味では、短編集「ボロボロになった人へ」の方が小説としての完成度は高いと思う。
が、そんな次元を超えた「考えさせられる作品」であることは確か。
後半のオカンを看取るくだりは、正直饒舌すぎて苦痛だった。しかし、リリーさんには詳細に書き記すことが通過儀礼だったのだろう。その苦痛は、自分の目の前にも、すぐにでも出現しそうなシチュエーションだから、現実を思い知らされることから無意識に逃避したいという心理が原因かもしれない。成長してないな、ワタクシ。
面白くて考えさせられたけど、号泣までは出来なかった。
人間として、なにか重要なパーツが欠落しているんだろうか・・・。まっ、いいけどね。
で、ここは読み出すと、止まらなくなるんでヤバイ。
■トラバ先
もりログ 勤労感謝号泣の日。
CROSSBREED クロスブリード! リリーフランキー / 東京タワー [オカンとボクと、時々、オトン]
投稿者 imagine : 2005年11月27日 09:10
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コメント
かなり煮詰まった状態で、ブログに遊びに来てみて→「ここは読み出すと、止まらなくなるんでヤバイ」を今一気読みしてしまいました。気分転換のきっかけをありがとうございました(?)。活字にすると、同じ人間から出たものとは思えないですよねえ…。天才とアホは紙一重っつうか→基本的に40代前半のサブカルチャー、クリエイター組ってそういうとこがあるから、大好物なんですよねえ。同世代の人は、読んでいてリンクするワードを結構楽しめたらしいですね。私は今、母に貸してます。母は祖母を思って読んでるようだから、いろんな読み方があって、おもれえな~と感じてるとこです。
投稿者 もり : 2005年11月28日 17:55
いやいや、なんかいいっすよね、リリーさん。
エロい発言をすればするほど「カッコイイ」と言われてる・・・。
そういう人にワタシモナリタイ。
投稿者 imagine : 2006年01月03日 11:49