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SpringColorがおいしさ引き出す
彩り色いろ、美スイーツ。
2009年01月31日
街が春一色に染まる「佐賀城下ひなまつり」。今月末からいよいよ開催されますね。春色の看板、茶席には色とりどりのひな菓子…。ダークな色で身を包んでいた冬の心と体も、なんとなくウキウキしてきませんか?さて、なぜ季節のお菓子(和菓子)は時期によって彩りが変わるのでしょう…?皆さんが大好きなスイーツ-美味しいだけじゃないんです。今回は“色”にスポットをあてて、その素晴らしさをちょっとひも解いてみましょう!
色いろいろ…イロが心を癒し元気に!
普段、何気なく目にしている色。最近ではカラーセラピーがはやっているなど、色の持つ作用が注目されています。パソコンのディスプレイで再現される色はなんと1700万色以上。日本では古来から、萌葱(もえぎ)色、梔子(くちなし)色、菖蒲(しょうぶ)色…など現在では耳にしない繊細な色を表現してきました。色はその人自身を表現し、そして癒し、元気づけてくれるなど、心にも直接作用する重要なものなのです。
2月中旬にもなれば、デパートには明るい春色の洋服が並び、心も昂揚してきませんか?同時に梅が咲き、桃、桜…と自然もどんどんカラフルに色づいてきます。そう、お菓子(和菓子)も同じ。四季折々のお菓子は素材、内容、そして味…とさまざま違いがありますが、その造形を見てください。例えば…夏の冷や菓子にはピンク色はあまりありませんよね。
春のひな菓子や和菓子は、ピンク色を中心にしたカラフルなものばかり。見ているだけで心が暖かくなりませんか…?
和菓子はぜいたく品…?いや、芸術品なのです!
お菓子の歴史を遡ると、古代は果物、そして遣隋使が派遣される7~8世紀、飛鳥・奈良時代になると中国の影響を受けて、小麦粉で練った揚げ菓子などがあげられます。でも、そこに“スイーツ”的要素はありませんでした。それもその通り、砂糖が日本にやってきたのは江戸後期。長崎から小倉までの長崎街道…中でも佐賀には相当な物資が宿場にとどまり、佐賀の街道が別名「シュガーロード」と言われているのはあまりにも有名です。だから、佐賀は老舗のお菓子屋さんが多いという理由は以前もご紹介しましたね。
和菓子の歴史が大きく変化したのは、江戸時代。お茶、という日本独自の文化が確立され、わび・さびの世界には和菓子の存在と表現が不可欠だったからです。しかし、お茶文化はやはり一般庶民にはなじみのないもの……と、もっと遡ってみましょう。
やはり、平安時代の貴族文化にたどりつきます。もともと芸術的文化は高貴な身分、貴族たちが生み出し、育んできたものでした。お花見を始めたのも貴族ですし、今も根強く残る五節句に穀物ではなく、お菓子を備えたのも貴族です。つまり、日本の移り変わる美しい季節を楽しもう、と貴族たちはさまざまな趣向を凝らし、美しいものを愛で、それに見合うものを創り出してきました。それが、後々の日本の芸術文化につながるのです。
確かに、当時の庶民からしてみては、毎日生きていくだけで必死なのに、自然のうつろいを楽しむ…なんて、ぜいたく極まりない世界だったに違いありません。しかし、「おいしいもの」だけではなく、「見て楽しむもの」という貴族が創った和菓子文化は、今現在にずっと受け継がれています。
現在では世界各地でお菓子創作コンテストなどが多く開かれていますよね。近年ではお菓子職人=パテシエの存在も芸術的域に入ってきました。コンテストで入賞するのは、ヨーロッパや日本がほとんど。日本と同じく王族文化を育んできたヨーロッパと日本の芸術的センスはよく似ていますよね。比べて大国アメリカはどうでしょう…?私見ですが、アメリカに行く度にそのお菓子の造形の大ざっぱさには驚かされます。食べれば甘くて美味しいのですが、お祝い事などで出てくるケーキ(真っ白な四角い形のケーキに、原色で文字がいっぱい書いてあるスタンダードなケーキ)には、思わず食欲をなくしてしまいました……。こう考えると、お菓子(和菓子)がおいしい、甘い、だけではなく、見て楽しむもの=芸術品だ、ということがよくわかりますね。
つまり、食べるもの、という存在だけじゃない…創作品=クリエイティブなもの。こちらは今回の「店主訪問記」の「中島屋」さんのインタビューでも感じとれます。
して、その心は…?色が表現する、和菓子の世界
和菓子に限っていうと、おおよその和菓子には「銘(名前)」がつけられています。「銘菓●●」…よく見る言葉ですよね。そのネーミングは、花鳥風月、四季、和歌、俳句、歴史、郷土などに基づいた菓銘がほとんど。もうおわかりのように、和菓子という小さな形の中に、自然の風物を映しとって表現しているのです。和菓子は、季節の移ろいに一足早く美しい装いをみせてくれるものなのです。和菓子独自の技法を使った上生菓子、煉り切りなど、さまざまな季節を表現した和菓子が、季節の訪れを伝えてくれます。
春はもちろん、花が咲き始め、緑が色づく季節。淡いピンクやグリーンを使った和菓子が多いことに気付きませんか?私たちは、無意識にそれらを見て「あ、もうすぐ春が来るな」と感じながら生活しているのです。もちろん、夏になればブルーなどクリアで涼しげな色を使った和菓子が登場します。秋には紅葉を意識した、茶色やオレンジ色…など。冬なら気にも止めないですが、春真っ盛りの時期に黒づくめの洋服を着ている人がいたら、なんとなく威圧感を感じますよね。和菓子も洋服と同じ。生活を表現するもののひとつであり、自分の生活を楽しむもののひとつなんです。
好きな色は、自分を映し出す鏡?
私たちは毎日いろんな色に囲まれて生きています。折角美しく彩られた春色の和菓子を、またどこで食べるかによっても、気分が変わってきますよね。ちなみに、北欧に住む人たちは、年間通して寒く、日もあまり当たらないため、短い夏には家中のインテリアを変え、短い季節の移り変わりを生活レベルで楽しむそうです。だから、北欧には世界的インテリアデザイナーが多く存在し、インテリアといえば北欧、といわれるゆえんなんです(これは本当の話ですよ)。色が心や生活に随分影響を与える、という話は上記に述べたとおりですが、最後にちょっとオマケ。好きな色ってありますか?各色には、秘められた意味があるみたいですよ。思い当たる節は…ありますか?
●赤…暖色の代表で、外向的な性質。アドレナリンを生み出し、体中に活力を与える情熱色。情の深いアネゴ・アニキ肌。何事も積極派。
●黒…光のない闇の色は、包容力のある色。無言の圧力色であるため、感情の抑制には向いていて自立心が強く、自信家で大胆な性格。
●黄…暖かさと親近感を抱かせる元気色。心を開かせ、奮い立たせてくれる色で好奇心旺盛、情報通で流行にも敏感な明朗快活さん。
●青…地球のように、すべての生命がやどる、大気や水の色。混じりけのない澄んだ色で、理想を追いかける、ロマンチスト。
●緑…自然の色そのもので緊張をほぐし、血圧を下げる効果がある色。自然体で生き、人間関係が良好な優等生。優柔不断なところも。
これを機会に、色をいろいろ楽しんでみてくださいね。もちろん、春の和菓子・洋菓子をチェックするのも忘れずに!
投稿者 さがファン : 2009年01月31日 11:13
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