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米&麦どころは、酒の聖地。
“さがのおさけ”

 2006年01月31日

 美しい水があるところに、旨い酒あり―。2月から3月にかけては、酒蔵が蔵開きを行い、いよいよ新酒がお目見えします。
 近年、焼酎ブームで沸く九州ですが、佐賀では焼酎はもちろん、日本でも有数の“日本酒どころ”。農業大国・佐賀の代表的な作物が米であり、麦。天山、脊振、多良岳山系の水・佐賀平野の米・麦とくれば、お酒文化が発達しないわけがありませんよね!今回は、“さがのおさけ”の魅力をご紹介します。

鎌倉時代は幕府の“献上物”だった高級酒

さがのおさけチェイサー 酒蔵というとどういうイメージが浮かびますか? 厳しい世界…、敷居が高い…、女性立ち入り禁止…!?現在では、冬の風物詩である酒蔵開きも、振る舞い酒や利き酒、抽選会などのイベントなどが、にぎやかに開催されるようになりました。また、普段から蔵を開放し、見学ができるようになっている酒蔵も多々あり、私たちにとっても親しみ深い存在になっています。佐賀の酒蔵開きは2月から3月にかけて一斉に行われ、今年度の新酒が初顔見せ。各地からファンが訪れます。
 
 現在、佐賀の酒蔵は鳥栖地区2、佐賀地区10、唐津地区2、伊万里地区7、杵藤地区13の34蔵。全国でも有数の酒どころです。さかのぼること、鎌倉時代には「肥前酒」として幕府の献上物とされていたほどの高級酒。幕末から明治時代にかけては、佐賀・鍋島藩10代藩主、名君と誉れ高い鍋島直正が財政改革のため、倹約をうたう一方で産業開発を推し進めました。その開発の一つが“酒作りの奨励”。 その当時は、酒蔵が700以上はあり、米を酒に加工することで、収益をあげ、財政難を克服したといわれています。
 
 お酒の命、といえば“水”。佐賀は全国でも有数の米の産地でもありますが、最高で700あった酒蔵が、100数十年ほどで34蔵ほどに残っても、変わらない味を提供し続け得ることができる原因は、やはり水にあります。上記の地区別に見てもわかるように、基本になる水の出どころは天山山系、脊振山系、多良岳山系の3つの伏流水にわかれています。 
 佐賀のお酒は“濃醇甘口”が特徴。脊振山系、多良岳山系が軟水であることから、口当たりが柔らかく、優しく甘い飲み心地。キレのある辛口が多い東北などのお酒とは対照的です。お酒の甘辛(日本酒度)は、+と-で表されますが、佐賀のお酒は-のものが多く、-度が高いほど、水と比べての糖分の比重が高く、甘口となります。佐賀の日本酒に女性ファンが多いのもその理由があるかもしれませんね。
 また、日本酒を飲むと次の日に残る、という話をよく聞きますが、それはお酒自体が純粋でアルコール度数が高いため。別に同じ量の水をチェイサーとして置き、一緒に飲めば、日本酒本来の味も損なうことなく、悪酔いすることもなく楽しむことができますよ。

※ 佐賀酒造蔵開きの情報はこちらまで
「佐賀酒情報館」


焼酎の命・二条大麦の生産は日本一

田んぼ 九州といえば焼酎。ここ数年では、全国からわざわざ焼酎ファンが訪れるほどになりましたが、その原料である“麦”は外国産のものがほとんどといわれています。さがファンでもおなじみの、「宗政酒造」の焼酎『のんのこ』の原料は佐賀産二条大麦100%。メイン商品である『のんのこ・黒』はお酒の鑑評会である福岡国税局主催本格焼酎の部にて、3年連続受賞しました。『のんのこ』は、消費者の佐賀県産品に対する評価と認知度を向上させるために平成16年(2004年)11月に制定された「原産地呼称制度」の対象商品にも認定。まさに、地元・佐賀の顔が見えるお酒ですね。

 麦は四麦といって、小麦・六条大麦・二条大麦・はだか麦の主に4種類にわかれていますが、焼酎製造に適した「二条大麦」は、作付面積、収穫量、産出額ともに佐賀は日本一!「ニシノチカラ」「ニシノホシ」などの品種があります。晩秋11月下旬ごろに種まきを行い、今時分の2月ごろ、麦踏みと土入れを繰り返し、成長を促します。そして5月の下旬ごろに収穫となります。まるで米の生産時期とは逆ですね。
 佐賀の日本酒の原料となる“米”も主に3種類にわかれており、高級なもので「山田錦」、そして「西海134」、「佐賀の華」。こちらは“酒造好適米”と呼ばれており、お酒専門のお米。「レイホウ」など、普通米を使ったお酒もあります。

 素材がすべて、というお酒。“美味しい料理は器を選ぶ”といいますが、もちろん、ここまで旨いお酒文化の発展と並行して、古い酒器文化の歴史を持つのも佐賀という土地がらならでは、です。有田焼をはじめ、唐津焼、伊万里焼、白石焼…。
 深~い世界、“さがのおさけ”。お土産、酒蔵めぐり、器見学…気になるところから、触れてみてはいかがでしょうか? いつのまにか、ハマってしまっているかも…。

投稿者 さがファン : 2006年01月31日 18:31

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